
四番で三塁打を放った江藤慎一。この年、史上初のセ、パでの首位打者に輝いた
プロ野球の歴史の中で、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は5月23日だ。
5月19日からの首位
楽天との3連戦に2勝1敗と勝ち越しはしたが、22日時点で、いまだ11勝30敗1分と地獄のような借金生活が続く
ロッテ。その最大の要因がチーム打率.193の「最弱打線」にあることは間違いない。ここまで打てないと、さすがに哀れ。われわれもロッテの過去の強打の記録を探してみた。
1971年5月23日は、ロッテが初回先頭打者から8打席連続安打を放った日だ(当時のパ新記録)。なお日本記録は36年タイガースの10打数連続安打で9連続も多数生まれているが、初回先頭から、しかも四球等を挟まらない連続打席となると、このときが唯一だ。
相手は当時、低迷が続いていた西鉄(小倉)で、相手先発は
高橋明。ロッテは一番の
有藤通世、
池辺巌、ロペス、江藤慎一、
アルトマンと5連打、さらに代わった
東尾修から
山崎裕之、
広瀬宰、
醍醐猛夫で8打席連続安打7得点。投手・
小山正明のバントアウトでストップしたが、試合も10対1で大勝した。
なお、5月23日は、なぜかこの手の記録に縁があり、83年には阪急がロッテ相手に8打数連続(このときは“被害者”だった……)、84年には南海戦(現
ソフトバンク)で近鉄が9打席連続安打を放っている。さて、2017年5月23日、ロッテはソフトバンクとの試合を控える。果たして、奇跡の再現はなるのか。
もしあったら「週べオンライン」は予言サイトを名乗らせてもらいます。
写真=BBM