
“神ってる”鈴木の左はこの試合でプロ1号を放った下水流昂
プロ野球の歴史の中で、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は6月19日だ。
いまや球界を代表する人気者となった
広島・
鈴木誠也。若き四番としてチームをけん引し、6月14日の
オリックス戦(マツダ広島)では延長12回裏に劇的なサヨナラ本塁打を放っている。週刊誌のターゲットとなっても気にせず、逆に“もみってる”ポーズをパフォーマンスとしてやってしまう図太い性格も魅力だ。
今回は2016年6月19日、まだ1年前で懐かしネタではないが、「オリックス戦、鈴木サヨナラ弾」となれば、これが一番いいだろう。
6月18日オリックス戦(マツダ広島)で鈴木は2試合連続サヨナラ弾を放ち、試合後、
緒方孝市監督が「いまどきの言葉で言えば、“神ってる”よな」とコメント。一気に流行語となっていくが、その翌19日もすごかった。4対4で迎えた8回に決勝ソロ。2013年に入団し、14年1本、15年5本が全本塁打だった男が早くも10号だ。
「分からないです、本当に。ホームランなんて狙っていません」と初々しくクビをひねった鈴木だが、その後もバットは湿ることなく、25年Ⅴの功労者の1人となった。
写真=佐藤真一