
2016年に発売した日本ハムの若手写真集『Brilliant STARS』からの1枚。知れば知るほど魅力ある21歳だ
高いポテンシャルで高卒1年目から鮮烈デビューを飾り、次世代のスター候補生としても期待が懸かる日本ハム・
淺間大基。それこそシーズンの開幕前は毎年のようにレギュラー候補に名前が挙がるが、ケガでシーズンを通しての活躍ができないもどかしい日々を送っている。
プロ3年目を迎えて「レギュラーを獲る」と宣言して始まった今シーズンも、キャンプで急性腰痛を発症して出遅れ……。思うようにバットすら振れない苦しい時期を過ごした。それでも野球への情熱は尽きることはなく、懸命のリハビリで予定より前倒しで戦列に復帰。現在は外野転向で覚醒した
西川遥輝、昨年ブレークした
岡大海、新加入した
大田泰示、新進気鋭の
松本剛らと激しいポジション争いを繰り広げている。
そんな淺間の素顔はとにかく、真っすぐでアツイ男。感情むき出しの全力プレーがモットーであり、自身も「もしプロ野球選手になってなかったら、中学校の熱血漢の体育教師になりたかったです」と過去のインタビューでも語っており、知れば知るほどその熱さと人間性に魅せられていく選手である。
6月21日には21回目の誕生日を迎えた淺間。プレゼントは何が欲しいと報道陣から聞かれると「野球がうまくなる力です!」と真顔で答え、笑いをさそった。どこまでも野球にひたむきで、どこまでも野球に一途な21歳──。交流戦が終わってパ・リーグ同士の戦いが再開するが、この男の熱量がチームに活力を与え、逆襲のキーマンの1人になってくれそうな期待感はある。
文=松井進作 写真=矢野寿明