
背番号34は王貞治会長が「(伝説の400勝左腕)金田正一さんのようになれ」と託した
プロ野球の歴史の中で、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は6月24日だ。
先発投手陣崩壊の中、6月11日の
阪神戦(ヤフオクドーム)で今季初登板初先発初勝利となった
ソフトバンクの
山田大樹。つくば秀英高から2007年に育成選手として入団した身長189センチの大型左腕で、その一軍初勝利が開幕前に支配下登録された2010年の6月24日だった。
チームが6連敗と、どん底状態で
日本ハム戦(ヤフードーム。現ヤフオクドーム)の先発マウンドに。「連敗を止めようと必死に」(山田)投げ、8回まで二塁も踏ませぬ快投。9回に1点を失い、さらに
攝津正にリリーフを仰ぎ、完封・完投は逃したが、先発3度目で待望の初勝利を挙げた。これはパ・リーグの育成選手出身投手では初白星となる。
山田は12年には規定投球回にも到達し、8勝を挙げるも近年は鳴かず飛ばず。今季も初勝利の後、2度目の先発となった18日の
広島戦(マツダ広島)は早々の降板となった。故障選手が続々復帰していく中、果たして次なる先発チャンスはあるか。そして、復活を遂げることができるだろうか。
写真=湯浅芳昭