
5月2日のDeNA戦(東京ドーム)で3試合連続完封勝利を飾った菅野
巨人の完封勝利数がとんでもないことになっている。7月17日現在、12球団トップの14。2位は
ソフトバンクの10、3位が
中日の9だからダントツだ。
オールスター前までに38勝44敗と大きく負け越し4位に低迷、チーム防御率も3.48でリーグ3位ながら、1位で3.20の
阪神が3試合、2位で3.30の
広島が5試合だから、この数字のすごさが分かるだろう。
最大の要因は、3試合連続もあり、リーグトップ3完封の
菅野智之、2完封の
田口麗斗の存在だ。菅野は継投完封での先発も3試合ある。ほかに6月14日のソフトバンク戦(東京ドーム)で、
山口俊、
マシソン、
カミネロの“ノーヒットノーランリレー”もあったが、後ろを任された助っ人2人の安定感も大きい。
逆に言えば、菅野、田口以外の先発に不安があり、投手がきっちり抑えない限り、打線は逆転してくれる展開が少ないという見方できるだろう。
試合数は違うが、巨人の最多完封勝利は1948年の29、2リーグ制後は54年の23が最多だが、64年以降で見ると20超えは、66、89年の22だけだ。17日現在、83試合で14だけに20を軽く超える可能性は十分にある。ただ、66、89年ともチームは優勝。だが、今年は……。
写真=大泉謙也