
9回に代打出場。松井の名前の上に「PH」が表示されるのも新鮮だ
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は7月30日だ。
この日は、のち
ヤンキースの四番も打った“世界のゴジラ”
松井秀喜にとって、悔しき思い出が残る日だろう。1999年のオールスター。ファン投票の外野手部門2位で選ばれた松井は(1位は
阪神・
新庄剛志)、7月24日の第1戦(
西武ドーム)で球宴新の4試合連続ホームランを放つも、27日の第3戦(倉敷)8回裏、代打に出た際、右ワキ腹を痛めた(打席結果はレフトフライ)。
7月30日は後半戦スタートの
広島戦(広島市民)だったが、松井はベンチスタートとなり、連続試合フルイニング出場は574試合でストップ(当時現役1位、歴代3位)。9回に代打で出たが、満足なスイングができず投手ゴロに終わり、試合後には「痛いというか、怖いんですよ」と珍しく弱音を吐いた。
広島3連戦では31日、1日と打席にすら入らず、センターの守備のみ。ただ、ここで辛うじてつないだ連続試合出場は、2002年限りで
巨人を離れ、ヤンキースへ移籍するまで1250試合続くことになる。さらに驚くべきことは、スタメンでも休みをはさみながらが当然と言われるメジャーでも連続試合出場記録は続き、日米通算1768試合まで伸ばしている。
写真=内田孝治