11月15日、マツダ広島で12球団合同トライアウトが開催される。野球人生を懸けた勝負を繰り広げる戦力外選手たち。参加予定者の球歴を紹介する。 
野手転向や育成契約などを経験してきた赤坂
■プロフィル
名前:
赤坂和幸(あかさか・かずゆき)
ポジション:外野手
生年月日:1989年9月4日(28歳)
身長・体重:185センチ83キロ
投打:右投右打
経歴:浦和学院高-
中日08(高校生ドラフト1巡目)、11育、14途=7年
2017成績:50試合 27安打 4本塁打 12打点 0盗塁 打率.223(ウエスタン)
浦和学院高では最速146キロ、高校通算58本塁打と投打で活躍し、野手の才能を買う球団もあったが、投手として評価されて2008年、高校生ドラフト1巡目で中日に入団。1年目の08年6月1日の
西武戦(西武ドーム)で1回を無失点に抑えるデビューを飾った。
しかし、その後は伸び悩み、10年オフに外野手転向と同時に育成契約に。当初は「次のプレーを予測できず、頭の中が整理できなかった」と野手に戸惑いもあったが、徐々に出場機会を増やし14年途中に支配下に復帰。15年7月11日の広島戦(ナゴヤドーム)で7年ぶり、野手としては初めて一軍出場を果たし、代打で起用された6回に初安打を放った。
15年は主に代打で起用され、35試合で打率.326の活躍。粘り強い打撃でチャンスをつかんだかに見えたが、16年は開幕一軍入りを果たしたものの故障が続いて7試合出場にとどまり、17年は一軍に昇格できずに終わった。
10月3日に戦力外通告を受け、「体は元気なのでやれるところまでやる。ダメだったら踏ん切りはつく」とトライアウトで全力を尽くすことを誓った。ドラフト1位の栄光と育成契約の挫折を知る苦労人は、再び這い上がることができるか。
写真=BBM