
この日、古田は中原会長に手ほどきも受けた
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は11月27 日だ。
きょうはやや小ネタである。
球界再編問題で、荒れに荒れた2004年。その選手側の先頭に立ったのが、“戦う選手会長”こと、
ヤクルト・
古田敦也捕手だ。史上初のストライキもあったが、11月2日、「
東北楽天ゴールデンイーグルス」の参入決定。その後、11月8日に分配ドラフト、17日に新人ドラフトを終え、新たなる球界、12球団の形が、ほぼ固まった。
ほっとひと息ではないかもしれないが、11月27日は、「趣味は将棋」と公言していた古田に、うれしいプレゼント(?)があった日だ。
日本将棋連盟の中原誠会長から、この日、古田に「アマ三段」の免状が贈られた。古田は95年に初段の免状を受けていたが、「棋力向上に著しいものがある」と三段の贈呈となった。
当時、古田は毎年のようにテレビなどで将棋界の人たちと対局しており、将棋の世界の認知度を高めてくれたことへの感謝の意味もあるようだ。
「三段もいただいていいのかなというのが正直な気持ちです。相手の手を読むところは野球も将棋も共通しています」と古田。「球界でのライバルは」と聞かれると「最近ではかかってくるヤツが少なくなっています」と笑った。
球界では
巨人終身名誉監督・
長嶋茂雄氏の「五段」が最上位である。
写真=BBM