
報道陣が用意した壱億円札を手に笑顔
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は12月20日だ。
「日本の投手といえば
前田健太と言われるぐらいのピッチャーになりたい」
2010年12月20日、契約更改後の会見で、
広島の前田健太はきっぱり言い切った。
この日、7200万円アップの1億2000万円で契約更改。15勝8敗、防御率2.21、174奪三振で最多勝、最優秀防御率、最多奪三振のタイトル料で3000万円も獲得した(金額はすべて推定)。
高卒4年目のオフでの1億円突破は、
松井秀喜(
巨人時代)、
坂本勇人(巨人)と並ぶセ・リーグ最速タイだった。
「すべての面で評価してもらった」と笑顔の前田健。冒頭のセリフをもう少し長く引用しよう。
「日本のエースと言えば、みなさんダルビッシュさん(有。当時
日本ハム)を挙げますが、僕も数年後に『日本の投手といえば前田健太』と言われるぐらいの投手になりたい。そういうレベルまで行きたい」
目標というより、超えるべきターゲットに5年連続2ケタ勝利、2年連続パの最優秀防御率に輝いたダルビッシュを挙げた。
その後、2人は戦いの舞台をメジャーに移し、今季はドジャースでともにプレーした。
写真=BBM