
14年西武ドラフト1位の森友哉(左)と談笑。12年甲子園春夏連覇のバッテリーだ
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は1月4日だ。
日本ハムの
大谷翔平がエンゼルス入りを果たしたが、甲子園、さらにプロ入団時の評価では拮抗、いや上回っていたのが、
阪神・
藤浪晋太郎だ。実際、1年目の2013年は大谷の3勝に対し、藤浪は10勝(6敗)を挙げている。
14年1月4日は、阪神の2年目・藤浪の自主トレ始動日(正確には公開日)だ。
朝10時、柔らかい日差しの中、母校・大阪桐蔭野球部グラウンドでの自主トレを公開した。13年の1年間、高卒ルーキーながら先発ローテを守り、ゲンを担いで前年と同じ原点の場所で2年目のスタートを切った。
「去年もここからスタートして1年間、ケガなく過ごせたので。同じ場所から始められて、新たな気持ちになりました」と藤浪。キャッチボールや坂道ダッシュなど約3時間汗を流した。
「去年は一軍で投げられると思っていなかったので自覚はなかったですけど、ある程度の成績をつけてもらって、今年はしっかりやらないといけないという、自覚があります」
その言葉どおりオフから自分でメニューを決め、ウエート・トレなどしっかりこなし、年末年始も体を動かしてきた。
藤浪が2014年のテーマとして、選んだ言葉は「躍」。
「活躍もそうですし、僕みたいな若い選手が飛躍できれば、チームにいいものが出てくると思う。相手打者はデータや慣れがあるので、今年は相手が感じたもの以上を出さないと通用しない。去年と同じ力では去年と同じ成績は残せないと思います」と自己分析もできている。
春季キャンプ初日からブルペンに入ることも視野に入れ、しっかりと体を作り上げていた。
写真=松村真行