
出陣式であいさつに立つ田尾監督
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は1月22日だ。
すっかりプロ野球の本拠地として定着した宮城県仙台市。古くは
ロッテの準本拠地的存在だった時期もあるが、2004年までは、逆に縁遠い地と言われても仕方がなかった。
すべてが変わったのが04年の球団再編。そして
東北楽天ゴールデンイーグルスの誕生である。
2005年1月22日は、新球団楽天が仙台で出陣式を行った日だ。三木谷浩史オーナー、
田尾安志監督以下、コーチ、選手、打撃投手、ブルペン捕手まで約90人が総出のイベント。午前中は仙台市民会館でパネルデスカッションなどが行われ、会場は1300人のファンであふれた。
イベント後には一番町アーケード街を全員で約1キロのパレード。沿道には約3万人のファンが集まり、“われらのチーム”の出陣を拍手で祝った。
田尾監督は熱狂的なファンの声援に笑顔、笑顔。「秋には優勝パレードをしたい」と、いささか先走った(?)コメントもしていたが、当然、そんなに簡単な話ではない。新球団楽天の初年度は、屈辱にまみれた。
写真=大泉謙也