
復帰1年目、春季キャンプでの田口(左)。右は坂口智隆
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は1月23日だ。
2010年1月23日、カブスから自由契約になっていた
田口壮外野手(当時40歳)が大阪市内のホテルで
オリックス入団を発表、記者会見した。
田口の古巣復帰は、
岡田彰布監督が熱望していたものだ。自ら田口と接触し、チームがいかに田口を必要としているかを説いた。94年から2年間、2人はともにオリックスでプレーしている仲。田口も即答はできなかったが、次第に古巣への恩返しをという方向に傾いてきた。
「岡田監督ともう1度野球がしたくなった。いまは晴れ晴れとスッキリしている」と田口。メジャーでは1度も規定打席に達せず、05年(カージナルス)の114安打が最多。しかしワールド・シリーズ制覇2度の財産があり、左手には2つのチャンピオンリングが輝く。
岡田監督は「田口は現役一本の戦力として考えている」と、あくまでもそのバットとグラブに期待を寄せているが、おそらくそれは「今シーズン」という限定つきのものだろう。「とにかく話すだけでも若い選手には勉強になる。将来的には指導者? そういう意味も含めて取ったのはたしか」と言っている。
一方の田口は、「100パーセントやれる自信がなかったら野球をやっていない。つなぎ役なら、1つの歯車としてなら働く自信がある。(指導者にという声は)うれしいが、それを考えてプレーすることはない。とにかく勝てばいい。そのために何をすればいいのかを考えたい。『これがオリックスだ』というのを発信したい」ときっぱり。
年俸8000万円、出来高払い2000万円の1年契約だが、一軍登録日数が8割に達すれば自動的に契約更新となり、2年目もプレーできる(金額は推定)。背番号は「33」となった。
写真=BBM