近藤健介の捕手再挑戦は成功するのか?
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アリゾナキャンプ初日から精力的に捕手での練習を続けている近藤
2018年型・栗山ファイターズの肝になるかもしれない。それぐらいの期待感とチームに与える大きな力となる。
近藤健介がアリゾナキャンプで捕手に再挑戦している。本格的に取り組むのは実に2年ぶり。キャンプ初日から捕手陣の一員として、練習メニューを精力的に消化している。「戻ってきたじゃないですけど、また新鮮な感じもありますね」と白い歯を見せる。
昨シーズンもほぼ捕手としての練習はゼロに等しく、1年前のキャンプでも二塁手としてノックを受けていた。そこからシーズンに入れば定位置は右翼か指名打者で出場し、後に手術を受けることになる腰や両ヒザに爆弾を抱えていた。スローイングにも不安定さがあることでマスクから遠ざかっていたが、一念発起。キャッチャーミット、防具もすべて一新して勝負のシーズンを滑り出している。
周囲の複数の証言によれば、今回の捕手再挑戦は本人の強い希望があったという。チームではプロ4年目の
清水優心が正捕手筆頭候補であり、
市川友也、
黒羽根利規、
石川亮、さらにベテランの
鶴岡慎也も
ソフトバンクから5年ぶりに復帰。レギュラーを奪うのは決して簡単な状況ではないが、激しい競争に身を投じて捕手に定着できれば、チーム全体の編成に影響を与え、12球団でもトップクラスの強力打線も組むことができる。
近藤が「打てる捕手」として本格覚醒できるのか。大きなカギを握る存在となりそうだ。
文=BBM 写真=BBM