1年目に得た課題を胸に汗を流す澤田圭佑

軸足のカカトを一度上げてから、左足を上げて始動。自分のタイミングで投げるために、フォームも微調整した
ボールのキレに加え、フォーム安定の向上を期している。すべては初体験だったプロ1年目の昨季の経験から得た課題からだ。
2年目を迎える右腕・
澤田圭佑。新人年はキャンプ二軍スタートも、オープン戦までアピールを続けて開幕一軍を手に。だが、シーズンに入ると痛打を浴びて、二軍落ちも経験し、登板は13試合に。さらなる飛躍を期す今季。キャンプでは「真っすぐの質の向上」をテーマに掲げつつ「決め球の精度も上げたい」と、フォークの強化を図っている。「チェンジアップに頼っていたので、フォークもしっかり使えれば。真っすぐの質が上げれば、フォークも生きる」と、投球ビジョンを描きながらブルペンでボールを投げ込む。
ただ、経験を得たのは“投球”だけではない。ブルペンではセットポジションでの投球を繰り返す。それも、軸足(右足)のカカトを一度、大きく上げてから、左足を上げるなど、フォームを微調整。理由を聞くと「自分のタイミングで、しっかり足を上げるため」と答えた。固さ、高さなど、球場によって異なるマウンドで「ビジターによっては、投げにくいなと感じるマウンドもあったんです。どこでも、しっかり自分のタイミングで足を上げることで、自分のフォームで投げられる」と、投球フォームも昨季の経験を生かしている。
黒木優太、
近藤大亮ら若手が台頭している
オリックス救援陣。そこに割って入るには、さらなるレベルアップは不可欠。キャンプは“調整”だけではない。“進化”を期して2年目右腕は汗を流している。
文・写真=鶴田成秀