
往年の力はなかったが、この年、チーム最多の13セーブを挙げた
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は2月13日だ。
2003年オフにFAで海を渡ったツバメ史上最強のクローザー、
高津臣吾。メジャーでの2年間で99試合に登板したが、05年オフ、メッツをFAに。その後、米球界ではなく、
古田敦也が兼任監督となった古巣
ヤクルトへの復帰を希望し、浦添の春季キャンプにテスト生として参加した。
同年2月13日は、高津の最終テストの日だった。
ブルペンでは古田監督自らが打席に入り、高津は52球を投げ込む。古田監督はそのまま緊急の編成会議を開き、復帰を正式決定。翌14日に年俸3000万円プラス出来高(推定)、背番号11で契約した。
「古田監督を神宮で胴上げできるよう頑張りたい」と抱負を語る高津。古田監督は「スピード、キレ、すべてが合格。監督として大いに期待しています」と笑顔で語っていた。
写真=BBM