
二走時、阪神のドラ1で背番号1の鳥谷敬の後ろに立つ
2004年2月14日、阪神のキャンプ宜野座は2万5000人のファンで膨れ上がった。
「それ行けGO! 新庄 燃える男」
2回無死一塁、応援テーマで打席に入ったのは、阪神の
新庄剛志ではなく、
日本ハムのSHINJOだった。メジャー挑戦で海を渡り、前年オフに日本ハムで日本球界復帰。そして日本での実戦第1打席が、古巣相手の練習試合だった。
阪神の先発はSHINJOが「あいつ球が速いからいや」と言っていた
福原忍だったが、初球、内角高めの速球に体が反応した。力強く振り切り、三塁線突破の二塁打。二塁ベース上では阪神の後輩・秀太の尻を蹴り上げ、旧交を温めた(?)。
さらに二死後、中前打で一気にホームへ。キャッチャーを避けながら回り込み、右手でベースを掃くスライディングで生還し、バンザイポーズ。この1打席だけで交代となったが、日本ハムファンだけでなく、阪神ファンもSHINJOワールドに沸きに沸いていた。
写真=BBM