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プロ野球デキゴトロジー/2月18日

奇跡を起こした男・北川博敏、近鉄での第1号【2001年2月18日】

 

トレードマークは笑顔だった


 プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は2月18日だ。

 2000年オフ、阪神野村克也監督の構想から外れたこともあり、近鉄移籍となった北川博敏捕手。結果的には同年、劇的な「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打」を放ったラッキーボーイだ。2001年2月18日は、近鉄・北川として記念すべき“第1号”を放った日である。

 前年の00年、阪神ラストイヤーは10試合の出場で7打数無安打。肩の弱さも指摘され、まさに崖っぷちでの移籍だったが、近鉄・梨田昌孝監督は「肩の弱さは捕ってからの素早さでカバーしている」と好評価。この日、日向での春季キャンプの紅白戦でもマスクをかぶった。

 見せたのはバットだった。一緒に阪神から移籍してきた湯舟敏郎が投じた一球をとらえ、豪快な1号ソロ。「いまはアピールで必死なんです」と言ってトレードマークの笑顔を見せたが、守備に関して聞かれると「気を引き締めていきたい」と反省しきり。捕逸で失点やホームスチールを決められるなど凡ミスも目立ち、こちらはとても及第点とはいかなかった。

写真=BBM
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