
本塁打の後、ナインに祝福される村田(右端の背中)
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか紹介していく。今回は3月15日だ。
先日、栃木ゴールデンブレーブスへの入団が決まった元
巨人の
村田修一。2006年3月15日は、村田がプロ初のサヨナラホームランを放った試合だ。
横浜スタジアムでのオープン戦、横浜─
オリックス戦だった。この日、オリックスの
中村紀洋、
清原和博が初のアベック弾を放って球場を沸かせたが、10対9の激闘を締めくくったのは、横浜の村田だった。
9回裏、1点のリードを許していた一死一塁で打席に入った村田は、オリックス・
大久保勝信の初球、145キロ真っすぐをガツン。打球は大きく伸びて右翼スタンドに飛び込み、サヨナラ弾となった。
村田にとってサヨナラ本塁打はプロ初。「オープン戦とはいえ、気持ちいいッス」と満面の笑顔を見せた。
この試合、2回裏にもホームランを放っていた村田だが、3回裏二死満塁では三振。その後、4回表のサード守備の際、三走となった中村から「上体が突っ込み過ぎや」と指摘され、次の打席からは後ろに体重を残すように意識したという。
七番だった村田は「シーズンは四番に座ります!」と宣言していた。
写真=高塩隆