
ここぞというときは150キロ速球を投げ込んだ
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は3月21日だ。
今季から
中日に移籍し、復活に燃える
松坂大輔。2004年の3月21日は、開幕投手がほぼ確定していた
西武・松坂のオープン戦ラスト登板の日だ。
西武ドームでの横浜戦。先発した松坂は6回を投げ、6奪三振1失点。ここぞというときには150キロ台の速球を連発した。圧巻は5回表、同世代の
村田修一と対峙した場面だ。7球すべてがストレート、うち4球が150キロ台。平凡なファウルフライを一塁手と右翼手がお見合いする凡プレーにもくさらず、最後は真ん中高めの快速球で空振り三振。多少、コースが甘くても力で押さえつける、当時の松坂らしいピッチングだった。
松坂は「今年はこれまでの中でも充実度が高いです。村田? 1打席目が全部スライダーで不満そうだったので、真っすぐだけで三振を取ろうと思いました」。西武はこの後、3月25日に新ユニフォームを発表したので、04年のこの写真は、ある意味レアかもしれない。
なお、04年の松坂はアテネ五輪代表期間があり、23試合の登板で10勝6敗となっているが、防御率2.90で2年連続最優秀防御率、リーグ最多の10完投、さらにポストシーズンでもフル回転して日本一に貢献している。
写真=BBM