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2017年に日本ハムが発表した新球場構想のイメージ
チームの「秘めていた夢」の実現へ──。
3月26日に日本ハムは東京都内のホテルで取締役会を開き、札幌ドームからの移転候補地を北海道北
広島市の「きたひろしま総合運動公園」にすることを決定した。球団は札幌市南区の道立真駒内公園との2か所で検討を続けてきたが、北広島市のほうが敷地の広さ、建設の自由度、市のバックアップが手厚いことも評価された模様だ。
チームにとって「自前の球場」を持つことはかねてからの悲願だった。現在の札幌ドームはいわゆる「間借り」している状態。多目的施設でもあり、自由に改修も行えず、年間の球場使用料も高額だった。そんな背景もあり、これまでも噂レベルでは新球場構想は囁かれていたが、北海道移転15年目のシーズン開幕直前に大きな決断が下された。
本日(27日)には札幌市内のホテルで、新球場建設構想タスクフォースメンバーによる記者会見も行われ、2017年に発表されたイメージから、さらに具体的なプランも明るみになる予定。目指すはアジアNo.1のボールパーク──。5年後の2023年をメドに新球場を完成させ、周辺には隣接するJR新駅の開設のほか、商業施設なども整備するという。
チームの悲願だった新球場建設。今後は日本ハムグループと大手広告代理店の電通が今月末にも準備会社「北海道ボールパーク」を設立し、壮大なビッグプロジェクトがいよいよ本格的に動き始める。
文=松井進作 イメージ=北海道日本ハムファイターズ(2017年提供のもの)