彦根東高・高内希[捕手/3年]

彦根東高・高内希
高内希が強肩を買われ、捕手に転向したのは昨年の6月だった。「自分たちの学年にキャッチャーがいなかったので、覚悟はしていました」と本人は言うが、慣れないポジションに当初は四苦八苦した。
昨秋、比叡山との県大会準決勝では3度の捕逸が影響して、敗戦。「ショートバウンドをもっと、ちゃんと捕れるようにならないと。この冬の一番の課題です」と、捕球練習に重点を置き、自分と向き合う日々が続いた。
それでもキャッチャーというポジションに苦痛を感じたことはない。
「難しいとは思いますが、やりがいがあるし、面白い。配球のコツを覚えるにしても勉強になることばかりです」
主将も務めている以上、視野を広げて試合を見られるようになりたいと、前向きにとらえている。
打っても四番と攻守の要。昨秋の近畿大会の初戦で、明石商の好左腕・加田悠真からホームランも放った。「コンパクトに振ったら打てたので良かった」と振り返るも、勝負は甲子園。「攻守で頼られる存在になりたい」と前を見据える。
写真=BBM