
まだ、余力十分だった
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は5月8日だ。
世代交代が進む
中日投手陣。レジェンド・
岩瀬仁紀、新加入の
松坂大輔を除けば、ベテランの陰がすっかり薄くなってしまった。
今回は5月10日で40歳となるベテラン右腕、
山井大介にエールを込め、初勝利の試合を振り返ってみよう。
河合楽器の休部により特例処置で社会人1年目を終えた2002年に中日入り。5月8日は山井が
巨人戦(ナゴヤドーム)でプロ初先発をした日だ。
もともと初物に弱いと言われる巨人打線だが、山井のオーバースローからの速球に加え、サイドからのクセ球を交えたピッチングに翻弄され、5回でわずか安打1。山井は、81球ながら大事を取って6回から交代も試合は2対0で中日の勝利。うれしいプロ初勝利を飾った。
「最高やなと思って投げました。うれしいです」と初々しい笑顔を見せた山井は、同年31試合に投げ、6勝3敗の成績を残している。
ちなみに山井が持っているのが初期のドアラ。名古屋の東山動物園にコアラが来てから、ホームラン人形に青いコアラ人形を使うようになり、その名前が「ドアラ」だったという。02年となると、すでにマ
スコットのドアラは誕生しているが、この人形、このときはなんと呼ばれていたのだろう。
写真=BBM