熱戦の続くプロ野球、5月7日から5月13日の期間で出た主な記録をピックアップする。 G阿部224人から本塁打

224人斬りを果たした阿部(巨人)
5月10日、巨人・
阿部慎之助は
阪神戦(東京ドーム)の3回に阪神の新人・
谷川昌希から2号3ラン。通算390号で、阿部が本塁打した投手は、タイだった
清原和博(
西武ほか)、
山崎武司(
中日ほか)を引き離し、史上単独3位の224人となった。上位3人は以下(現役は阿部だけ)。
1位 ローズ(近鉄ほか)
228人(通算464本塁打)
2位
金本知憲(阪神ほか)
226人(通算476本塁打)
3位 阿部慎之助(巨人)
224人(通算390本塁打)
なお39歳の阿部に加え、この試合の巨人は36歳の先発・
内海哲也が今季初、306日ぶりの勝利投手となった。内海はこれで14年連続の勝利。巨人では
槙原寛己の17年連続、
堀内恒夫の16年連続に次ぎ、
斎藤雅樹と並ぶ3位タイの記録である。日本記録は
工藤公康(西武ほか)、
山本昌(中日)、
三浦大輔(
DeNA)の23年。列挙した選手の中で現役は内海だけ。
T秋山、球団7人目の完封&本塁打
5月8日の巨人戦(東京ドーム)で、阪神・
秋山拓巳が完封勝利。さらに1本塁打を含む2安打とバットでも活躍した。阪神の投手が同一試合で完封&本塁打は1982年4月29日巨人戦(甲子園)の
山本和行以来36年ぶり8度目(7人目)。
F清宮日本新のデビュー7戦連続安打
日本ハムのドラフト1位・
清宮幸太郎が5月9日
オリックス戦(京セラドーム)でプロ1号。これでデビューから7戦連続安打。これはドラフト制後の入団選手では新人最多の記録となる。
H内川2000安打達成
5月9日、西武戦(メットライフ)で
ソフトバンク・
内川聖一が8回に
武隈祥太からセンター前ヒットを放ち、史上51人目の通算2000安打を達成した。内川のプロ初安打は2002年4月24日の中日戦で
ギャラードから。35歳9カ月での達成は
福本豊(阪急)と並び歴代11位、1800試合は歴代9位のスピード記録となる。なお、この試合で西武は0対3と敗れ、開幕からの本拠地連勝は12で止まった。
3.4月の月間MVP発表
5月9日に3.4月の月間MVPがセ、パ両リーグから発表された。
セは投手が阪神・
メッセンジャー(3回目。5試合4勝1敗、防御率1.82)、打者が巨人・
坂本勇人(初。25試合、打率.369、2本塁打、20打点、2盗塁)。
パは投手が西武・
多和田真三郎(初。5試合5勝0敗、防御率2.06)、西武・
山川穂高(3回目。24試合、打率.337、11本塁打、33打点、0盗塁)。
G菅野7者連続奪三振
巨人の
菅野智之は5月11日の中日戦(東京ドーム)で自己最多タイ13Kを奪って完封勝利を飾ったが、このうち2回一死から7者連続奪三振をマーク。連続奪三振の日本記録は1957年の
梶本隆夫(阪急)、58年の
土橋正幸の9。7者連続以上は30人目、32度目となる。セ記録は60年の大洋・
鈴木隆の8で、7は菅野を含め15人。なお、菅野はこれで27回連続無失点。
Tマテオが3連続押し出し
5月12日の
広島戦(マツダ広島)で7回途中から登板した阪神・
マテオは同回に3者連続押し出し四球。3者以上の押し出しは史上23人目。最多は1947年溝部武夫(阪急)の4。
そのほかの記録
中田翔(日本ハム)通算1000安打(5月9日オリックス戦・京セラドーム=史上291人目)
石原慶幸(広島)通算1000安打(5月11日阪神戦・マツダ広島=史上292人目)
写真=高塩隆