
悠々とダイヤモンドを1周する岩村
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は6月17日だ。
苦しい戦いが続いていた2004年の
ヤクルトだが、6月17日の
阪神戦(大阪ドーム)は久々に胸のすく勝利となった。
阪神先発は、この時点で防御率1位の
藪恵壹。そうそう点は取れないだろうと思ったが、三番・
岩村明憲が初回に早くも藪から2ラン。これはプロ野球235人目の通算100号本塁打でもあった。
ここからヤクルトペースとなり、3回にも岩村の適時打、6回には
稲葉篤紀のソロで4対0とした。投げてはベバリン、
田中充、
五十嵐亮太のリレーで1失点。4対1で快勝した。
打の殊勲者・岩村は「100号? こういうのは早く打ったほうがいいですからね」と笑顔を見せた後、表情を引き締め、「それより何としても勝ちたかった」。
なお、同年岩村は44本塁打、103打点をマークしたが、打高投低の年でタイトルには届いていない。
写真=BBM