
勝利者インタビューを受ける河端。左の真中満が細い
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は6月24日だ。
2001年はセでは
ヤクルト、パでは近鉄が優勝を飾ったシーズンだが、6月24日は、その両チームでプロ初勝利投手が誕生した日だ。
まずは、この時点2位の近鉄。この日は首位ダイエーとの一戦だった。
梨田昌孝監督は、先発に来日初登板となる
ジェレミー・パウエルを起用。7回途中まで10安打5失点を喫しながらも、いてまえ打線は
中村紀洋の2本塁打などで援護、リリーフ陣も踏ん張って6対5の勝利。パウエルは来日初勝利。近鉄はダイエーとゲーム差なしになった。
荒っぽい展開と思うかもしれないが、同年の近鉄は、防御率リーグ最下位の4.98、打率はリーグトップの.280、1試合平均5.5点。つまりは、近鉄らしい試合だった。
パウエルは同年は4勝5敗。後年、二重契約問題などもあったが、近鉄2年目の02年には17勝で最多勝をマークし、近鉄としては優良助っ人だった。
ヤクルトは
河端龍。龍谷大から99年に入団し、1年目から14試合に登板したが、2年目の00年は右ヒジ故障で一軍登板はなかった。
この日の登板では中継ぎで2イニング無失点。「チームの勢いに乗っているだけです」と言いながらも、表情は崩れっぱなしだった。
さらに、
西武でも初勝利投手が誕生した。ナゴヤドームでの
オリックス戦、5時間28分の激闘の中で3イニングを投げた中継ぎの
青木勇人。同志社大の準硬式から前年入団し、プロ2年目だった。
写真=BBM、