オフは次のシーズンに向けて戦力整備をする重要な期間となる。ドラフト、FA、トレード、新外国人など方法をさまざまだが各球団、補強をどのような形で進めているのか。今季、パ・リーグ最下位に沈んだ楽天の状況を見ていこう。 
FA戦線の目玉、浅村の加入は大きい
巨人ほどではないものの、オフの主役となったのが楽天だ。その仕掛け人は、9月に就任したばかりの
石井一久GM 。自らの人脈を最大限に生かし、
西武からFA の
浅村栄斗を見事に獲得してみせた。
これだけではない。交換トレードにより、
広島から先発候補の
福井優也を獲得。昨季未勝利だった右腕だが、チャンスが増す新天地で輝くことができるか。また、金銭トレードにより巨人から外野手の
橋本到も新たに入団した。橋本は地元・仙台育英高出身ということもあり、活躍すればファンの支持をあつめそうだ。そして地元と言えば、
ヤクルトを戦力外となった
由規もそう。育成契約だが、石井GMは来季中の支配下昇格も期待しているようだ。
助っ人ではペゲーロ、
アマダーが退団し、新たに右腕の
ブセニッツと外野手の
ブラッシュを獲得。このオフには18人に戦力外通告をするなど、改革が進んでいる楽天。新たな顔ぶれで、最下位からの巻き返しを目指す。
【主な新加入選手】
[投手]
福井優也(広島)
ブセニッツ(ツインズ)
[内野手]
浅村栄斗(西武)
[外野手]
橋本到(巨人)
ブラッシュ(エンゼルス)
辰己涼介(立命大※ドラフト1位)
写真=BBM