激しい競争がチーム力をアップさせる。キャンプで注目されるレギュラー争い。各球団の、その現状を追う。

北海道日本ハムファイターズ

　日本ハムのアメリカ・アリゾナキャンプでも連日、最も熱い戦いが繰り広げられているのが三塁手争いだ。レアードのロッテへの移籍で絶対的なレギュラーは不在。誰がその座を担うのかが大きな注目を集めていた中、策士・栗山英樹監督は大胆なコンバートも視野に入れている。

　今シーズンから外野登録となった近藤健介、さらには同じく外野が主戦場の大田泰示、淺間大基を競わせている。この背景には西川遥輝をはじめ、左翼起用が濃厚な清宮幸太郎、さらには台湾球界の至宝・王柏融の加入で外野陣にタレントがそろっていることから、指揮官は大胆な施策に打って出た。

　現段階では過去に経験もある近藤が一歩リードしているが、大田や淺間もアリゾナキャンプでの特守で着実に守備面でもレベルアップ。果たして「3.29」の開幕のスタメンサードを手にするのは近藤か、大田か、はたまた超ダークホースの淺間か──。近年まれに見るハイレベルなポジション争いから目が離せない。

写真＝BBM