環境が変わったのも福井にとってはよかったのでは
週末から沖縄へキャンプ取材に出発するが、その前、都内で
里崎智也(元
ロッテ)と週べで対談をやった。
テーマは「2019年順位予想」。いくらなんでも早くねえか、と思ったが、サトはすらすら話していた。やっぱりキャッチャーは頭がいいね。
俺? 俺の予想は出たとこ勝負だけど、結構当たる。ただ、いまはまだ馬券を買うには情報不足……いや馬券じゃなく、順位予想か。したがって少々、歯切れが悪くなりました。
2月27日発売号らしいので、ぜひご一読を。
パ・リーグの予想の中で、サトとは2つ意見が合った。1位の
ソフトバンクと、ダークホースが
楽天ということ。
故障者が続出したら分からないけど、正直、いまの戦力でソフトバンクを優勝候補と言わないわけにはいかないでしょ。
楽天は、それをかき回す存在。サトは2位、俺は3位と予想した。
何と言っても補強がうまくいった。
打線では、
西武から来た
浅村栄斗。昨年までの楽天は、助っ人選手が打線の軸になっていたけど、外国人選手はどうしても穴がある。二線級の投手からは、そこまでするか、くらいに打つが、制球力いい投手には、完全に沈黙するときもある。
一人ならともかく、一時は3人いた。あれじゃ、どうしても波がある。
浅村は長打もあるし、つなぎの意識もある。一本芯が通ったね。ほかの選手にも好影響があると思う。
投手陣では、
広島から移籍した
福井優也に注目している。彼は2015年に9勝したけど、その後の3連覇には、まったく、いや、ほとんど貢献してない。
確かに故障や、ここぞのチャンスを生かせなかったことはあるけど、俺は今の広島に合ってなかったかな、と思って見ていた。
福井は、はっきり言うとムラがある。集中力を欠いて先頭打者に四球を出したりね。だから
緒方孝市監督の中では「使えない」という判断だったと思う。
でも、俺の福井の評価は少し違う。
確かに集中力がなく、ポカも多いけど、1試合投げさせると意外と帳尻りを合わせてくる。心臓が強いのか、つかみどころがなく、大胆なピッチングをするんだ。
平石洋介監督がどう判断するかだけど、我慢して使えば、
則本昂大、
岸孝之と並ぶ先発三本柱にだってなるかもしれない(ほめ過ぎか)。先発が三枚安定し、1年間を戦えたらリリーフにも無理させる必要がなく、すべてがうまく回っていくはず。
そう思ってたら福井が練習試合の登板を回避したらしい。
故障かと思ったら理由は「食あたり」とか。
やっぱり、つかみどころがない男だ。
写真=BBM