12球団の監督、コーチは年齢、選手時代の経歴、実績もバラバラ。週刊ベースボール3月18日号で、彼らが現役時代の全盛期にあると仮定し、球団別にベストナインを選んでみた。
今回は、その中から2018年のパ・リーグ4位
オリックスをピックアップし、紹介する。異論反論も多いと思うが、ご勘弁を。
俊足堅守の渋めのチーム

現役時代、練習の虫と言われた努力の男・西村監督
投手
[先発]
先発&抑えでフル回転の新人王
酒井勉 Tsutomu SAKAI
[育成コーチ/56歳]
1989─96オリックス 右右
117試合登板、33勝31敗14S、防御率3.78
1年目9勝9S。92年10勝の後、病で失速
[中継ぎ]
対
オマリーの14球は語り草に
小林宏 Hiroshi KOBAYASHI
[二軍投手コーチ/49歳]
1993─05オリックス・
楽天 右右
245試合登板、53勝47敗19S、防御率4.42
95年日本シリーズで
ヤクルトのオマリーに熱投。97年は抑えに
[抑え]
95年優勝を支えたクローザー
平井正史 Masafumi HIRAI
[投手コーチ/44歳]
1994─14オリックス・
中日・オリックス 右右
569試合63勝43敗41S、防御率3.31
快速球を武器に95年優勝イヤーは最優秀救援投手に
[捕手]
超強肩でメジャー挑戦に動いた男
中嶋聡 Satoshi NAKAJIMA
[二軍監督/50歳]
1987─15阪急(オリックス)・
西武・横浜・
日本ハム 右右
1550試合、804安打、55本塁打、27盗塁、打率.232
超強肩でメジャー移籍に動いたことも。46歳まで現役
[一塁手]
勝負強さ誇った満塁男
藤井康雄 Yasuo FUJII
[二軍打撃コーチ/57歳]
1987─02阪急(オリックス) 右左
1641試合、1207安打、282本塁打、20盗塁、打率.252
満塁弾は14本。本塁打のキャリアハイは90年37本
[二塁手]
勝呂壽統 Hironori SUGURO
[内野守備・走塁コーチ/56歳]
1988─99
巨人・オリックス・近鉄 右右
691試合、346安打、12本塁打、34盗塁、打率.242
デビューは鮮やかも定位置奪取はならず。本職は遊撃手
[三塁手]
打撃は天才肌、守備はユーティリティー
後藤光尊 Mitsutaka GOTOH
[二軍内野守備・走塁コーチ/41歳]
2002─16オリックス・楽天 右左
1361試合、1265安打、95本塁打、83盗塁、打率.269
内野ならすべてをこなす。打撃センスも高かった
[遊撃手]
堅守誇った職人肌
弓岡敬二郎 Keijiro YUMIOKA
[育成チーフコーチ/61歳]
1981─91阪急(オリックス) 右右
1152試合、807安打、37本塁打、132盗塁、打率.257
攻守に玄人好みするタイプ。3年連続リーグ最多犠打も
[左翼手]
勝負強さが売りの元気印
下山真二 Shinji SHIMOYAMA
[打撃コーチ/44歳]
2003-11近鉄・オリックス 右右
556試合、358安打、45本塁打、13盗塁、打率.260
故障もあり開花したと言えないが勝負強い打撃を誇った
[中堅手]
メジャーでも活躍した巧打者
田口壮 Soh TAGUCHI
[野手総合兼打撃コーチ/50歳]
1992─11オリックス・MLB・オリックス 右右
1222試合、1219安打、70本塁打、87盗塁、打率.276
95、96年連覇時の名外野手。メジャーでも結果を出した
[右翼手]
首位打者&盗塁王の「走る将軍」
西村徳文 Norifumi NISHIMURA
[監督/59歳]
1982-97
ロッテ 右両
1433試合、1298安打、33本塁打、363盗塁、打率.272
首位打者1回、盗塁王は4年連続。練習の虫でもあった
[指名打者]
俊足強肩の巧打者
早川大輔 Daisuke HAYAKAWA
[二軍外野守備・走塁コーチ/44歳]
2002─11オリックス・ロッテ・横浜 右両
632試合、425安打、18本塁打、76盗塁、打率.258
俊足に加え巧みなバットコントロール。三塁打が多い
打順
(右)西村徳文
(遊)弓岡敬二郎
(中)田口壮
(一)藤井康雄
(三)後藤光尊
(捕)中嶋聡
(左)下山真二
(指)早川大輔
(二)勝呂壽統
パ・リーグらしい? 渋いチーム
地味ながらバランスの取れた構成。95、96年の連覇メンバーが軸となる。
投手陣では先発は89年の新人王・酒井勉とし、二番手には
小松聖(二軍投手コーチ)を置いた。中継ぎは95年、対ヤクルト日本シリーズでのオマリーとの対決で名を上げた小林宏だ。抑えは、快速球を武器に同年の優勝に貢献した守護神・平井正史。キャッチャーは、これも連覇メンバーで、メジャーも注目した強肩捕手・中嶋聡とする。
内野は、ファーストに満塁で無類の強さを誇った藤井康雄。打順も四番にした。セカンドが巨人でのブレークイヤーに『週べ』の表紙も飾った勝呂壽統、サードには、高い打撃技術を持ち、悪球打ちとも言われた後藤光尊、ショートは攻守の職人・弓岡敬二郎、打順はもちろん二番だ。
外野は、レフトが下山真二、センターがメジャー経験者の田口壮、ライトはスイッチヒッター、走る将軍(当時、ドラマで、水戸黄門役が西村晃だった)西村徳文とした。
打線は、どっぷりパ・リーグ(?)という渋い顔ぶれが並ぶが、バランスが取れ、得点力は高い。
写真=BBM