
高知高の1年生・森木が八幡浜高との練習試合で実戦デビュー。高知中時代に軟式球で150キロを計測した逸材だ
近い将来「令和の怪物」と言われるであろうスーパー1年生が4月13日、“高校実戦デビュー”を果たした。
高知高の右腕・
森木大智投手である。八幡浜高(愛媛)との練習試合に救援して3回無失点。最速144キロを計測して、早くも大器の片りんを見せている。
何しろ、高知中時代に150キロをマーク。しかも、軟式球である。昨年は全日本少年春季軟式野球大会(静岡)と、夏の全国中学校軟式野球大会(
広島)を制した。
根尾昂(大阪桐蔭高−
中日)は、中学時代(飛騨高山ボーイズ)で146キロをマークして話題になったが、硬式球。一般的に縫い目がない軟式球のほうが、球速は出にくいと言われている中での森木の「大台突破」は、ただ驚くほかない。
ちなみに6日の国際大会対策研修合宿で、大船渡高・
佐々木朗希が「高校生史上最速」と言われる163キロを計時しているが、中学時代(軟式)の最速は141キロ。高校1年夏で147キロをマークしているが、森木にはそれ以上の夢が広がる。
野球は球速で勝負が決まるわけではないが、数字は正直。投手としての魅力が詰まっている。森木は今後、硬式球に慣れていけば、さらにそのスピードを伸ばすはず。高知高は森木が入学する前に開催された春季県大会で準優勝。5月3日に開幕する四国大会(愛媛)が、公式戦デビューと言われている。
写真=梅原沙織