
10連続安打の最後は池山の一発だった
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は1998年4月22日だ。
中日戦(神宮)の初回、
ヤクルト打線がいきなり先発の
今中慎二に襲い掛かった。二番・
真中満が中前打、三番・ムートンが四球、四番・
古田敦也は左中間二塁打。猛攻は続く。五番・
土橋勝征が中前打、六番・
池山隆寛が四球、七番・
馬場敏史が中前打、八番・
度会博文が敬遠、九番・
宮出隆自が左翼へ二塁打と今中をつるべ打ち。
ここで中日ベンチは今中をあきらめ、
山田貴志をマウンドに送るも、ヤクルト打線の勢いは止まらない。一番に戻って飯田がセンターへ本塁打を叩き込み、真中も右翼席へ一発。さらにムートンが左越え安打、古田が死球、土橋が右前打を放ち、最後は池山が左翼席へ本塁打を放った。
続く馬場の中飛でようやくチェンジとなったが、一挙13得点の猛攻。1イニング10連続安打は36年4月30日の大阪に次ぐプロ野球タイ記録だった。14打者連続出塁も前記の大阪に次ぐ2度目で、セ・リーグ新記録。そして、1イニング13得点は69年5月27日の
阪神(対アトムズの6回)、72年6月23日の
巨人(対ヤクルトの6回)に続く3度目のセ・タイ記録であった。
写真=BBM