新元号「令和」が発表され、平成のカウントダウンが加速している。
今回は、シリーズで平成元年の1989年から2018年まで、年度別にMVP、ベストナインを選んでいる。
この手の企画では、いつも書いているのだが、あくまで編集部選定。異論反論は多いと思うが、ご容赦いただきたい。
なお、当連載は土日は休み(ほか時々休憩。10連休中は未定)。
投打がかみ合い岡田阪神が優勝

甲子園の夜空に舞う阪神・岡田監督
2005年(平成17年)
セ(1阪神2
中日3横浜4
ヤクルト5
巨人6
広島)
パ(1
ロッテ2
ソフトバンク3
西武4
オリックス5
日本ハム6
楽天)
※日本一はロッテ
2005年、セでは就任2年目の
岡田彰布監督が阪神を大きく変えた。
今岡誠をセカンドからサード、ショートの
藤本敦士をセカンド、ショートには2年目の
鳥谷敬を定着させた。打順も二番の
赤星憲広を一番、一番の今岡を五番。三番には広島から移籍したシーツを入れ、四番に
金本知憲につなぐ。
投手陣では抑えの
安藤優也を先発に回し、抑えを
久保田智之。
ジェフ・ウィリアムス、
藤川球児を左右のセットアッパーとし、勝利の方程式、JFKを確立させた。
序盤は中日が走ったが交流戦で失速し、一時は独走態勢。しかし中日がじわじわと追い上げ、し烈なデッドヒートとなったが、9月7日の勝利を契機にあとは順調にVロードのゴールを切った。
パでは2期目のバレンタイン監督が率いるロッテが旋風を起こし、できたばかりのセ・パ交流戦に優勝。シーズンは2位に終わったが、プレーオフで1位通過のソフトバンクを破って日本シリーズに進出した。打順125通りと変幻自在の采配は「バレンタイン・マジック」「ボビー・マジック」とも言われた。
日本シリーズではロッテが阪神を4勝無敗で下している。
MVPは阪神の藤川球児

分かっていても当たらないストレートは、もはや魔球の域
2005年(平成17年)
本誌選定MVP
藤川球児(阪神) 80試合登板でフル回転!
阪神自慢のJFKの一角。快速球を武器に開幕から11試合連続無失点、6月には3勝9ホールドで月間MVPにも輝いている。
ベストナイン
[先発投手]
杉内俊哉(ソフトバンク)
26試合18勝4敗0S、防御率2.11
最多勝、最優秀防御率。抜群の制球力で死球、暴投は0
[抑え投手]
岩瀬仁紀(中日)
60試合1勝2敗46S、防御率1.88
当時の日本最多46セーブをマーク。被本塁打はゼロだった
[捕手]
城島健司(ソフトバンク)
116試合127安打24本塁打57打点3盗塁、打率.309
右肩痛、左足骨折もあったが、それでもきっちり3割マーク
[一塁手]
ズレータ(ソフトバンク)
131試合147安打43本塁打99打点0盗塁、打率.319
パナマウンガーで打ちまくる。守備率も.995で1位
[二塁手]
堀 幸一(ロッテ)
104試合116安打7本塁打46打点2盗塁、打率.305
ベテランの味を見せ、失策もわずか2
[三塁手]
今岡 誠(阪神)
146試合156安打29本塁打147打点1盗塁、打率.279
球団新の147打点で打点王
[遊撃手]
井端弘和(中日)
146試合181安打6本塁打63打点22盗塁、打率.323
球界ナンバーワン遊撃手。打っても全試合出場で打率.323は見事
[外野手]
金本知憲(阪神)
146試合183安打40本塁打125打点3盗塁、打率.327
3部門で自己最高成績。Vの原動力に
青木宣親(ヤクルト)
144試合202安打3本塁打28打点29盗塁、打率.344
イチロー以来の200安打で首位打者&新人王
和田一浩(西武)
129試合153安打27本塁打69打点3盗塁、打率.322
6年連続3割超えで念願の首位打者に
[指名打者]
松中信彦(ソフトバンク)
132試合152安打46本塁打121打点2盗塁、打率.315
DH専念で史上初の3年連続120打点以上