新元号「令和」が発表され、平成の時代が終わった。
今回は、シリーズで平成元年の1989年から2018年まで、年度別にMVP、ベストナインを選んでいる。
この手の企画では、いつも書いているのだが、あくまで編集部選定。異論反論は多いと思うが、ご容赦いただきたい。
なお、当連載は土日は休み(ほか時々休憩。10連休中は未定)。
最後は中日が“完全試合”で日本一

悲願の日本一を達成し落合監督を胴上げ
2007年(平成19年)
セ(1
巨人2
中日3
阪神4横浜5
広島6
ヤクルト)
パ(1
日本ハム2
ロッテ3
ソフトバンク4
楽天5
西武6
オリックス)
※日本一は中日
2007年のセは日本ハムから
小笠原道大、オリックスから
谷佳知を獲得、打順では一番に
高橋由伸を置き、クローザーに
上原浩治を指名した2期目の
原辰徳監督2年目の巨人が走った。
ただ8月30日から怒涛の10連勝で阪神が追い上げ、首位を許す。それを何とか蹴落とした後は、中日が来て、一時はマジック点灯を許したが、最後は10月2日、ヤクルト戦のサヨナラ勝ちで5年ぶりの優勝を飾った。
一方、パでは前年の覇者ながら
新庄剛志、小笠原が抜け、下馬評は高くなかった日本ハムが連覇。投げては
ダルビッシュ有、打っては
稲葉篤紀が軸となった。
日本ハムはそのまま日本シリーズに進むが、セは2位の中日がCS5連勝で上がってきて、前年と同じ対戦となる。
そして中日が3勝1敗で迎えた第5戦、8回まで中日先発・
山井大介が完全試合も、9回に
落合博満監督は
岩瀬仁紀にスイッチ。結果的には“完全試合リレー”で締め、53年ぶりの日本一となったが、物議を醸した。
MVPは日本ハムのダルビッシュ有

MVP、沢村賞にも輝いた
2007年(平成19年)
本誌選定MVP
ダルビッシュ有(日本ハム) 21歳のスーパーエース
15勝5敗、防御率1.82ながら最多勝は
涌井秀章(西武)、最優秀防御率は
成瀬善久(ロッテ)。ただ、207イニング3分の2を投げての防御率1点台は驚異。まだ統一球ではなく、リーグ防御率も3.62の時代である。
本誌選定ベストナイン
[先発投手]
ダルビッシュ有(日本ハム)
26試合15勝5敗0S、防御率1.82
[抑え投手]
藤川球児(阪神)
71試合5勝2敗46S、防御率1.63
まさに圧巻。83回に投げ、奪三振115も光る
[捕手]
阿部慎之助(巨人)
140試合137安打33本塁打101打点1盗塁、打率.275
33本塁打、101打点と攻守でチームをけん引した主将
[一塁手]
カブレラ(西武)
119試合130安打27本塁打81打点0盗塁、打率.295
近鉄
ブライアントと並ぶ最速タイ733試合目に通算250号
[二塁手]
田中賢介(日本ハム)
144試合134安打3本塁打31打点27盗塁、打率.255
パ新の58犠打。スモールベースボールの象徴に
[三塁手]
小笠原道大(巨人)
142試合177安打31本塁打88打点4盗塁、打率.313
移籍1年目でも自慢のフルスイングで貢献。MVPに
[遊撃手]
TSUYOSHI(ロッテ)
130試合148安打3本塁打40打点27盗塁、打率.300
3年連続の盗塁王は逃したが初の打率3割到達
[外野手]
ラミレス(ヤクルト)
144試合204安打29本塁打122打点0盗塁、打率.343
204安打はセ最多で右打者では初。打点王も獲得
青木宣親(ヤクルト)
143試合193安打20本塁打58打点17盗塁、打率.346
2年ぶりの首位打者、20本塁打と長打も光った
稲葉篤紀(日本ハム)
137試合176安打17本塁打87打点6盗塁、打率.334
三番に定着し、初の首位打者。精神的支柱にも
[指名打者]
山崎武司(楽天)
141試合132安打43本塁打108打点1盗塁、打率.261
野村野球で進化。39歳で本塁打王、打点王を獲得