新元号「令和」が発表され、平成の時代が終わった。
今回は、シリーズで平成元年の1989年から2018年まで、年度別にMVP、ベストナインを選んでいる。
この手の企画では、いつも書いているのだが、あくまで編集部選定。異論反論は多いと思うが、ご容赦いただきたい。
なお、当連載は土日は休み(ほか時々休憩)。
巨人が7年ぶりの日本一

日本シリーズ第5戦は阿部のサヨナラ弾で決めた
2009年(平成21年)
セ(1
巨人2
中日3
ヤクルト4
阪神5
広島6横浜)
パ(1
日本ハム2
楽天3
ソフトバンク4
西武5
ロッテ6
オリックス)
※日本一は巨人
2009年は、
原辰徳巨人監督が指揮した日本代表が世界一連覇。決勝の韓国戦では、
イチローの劇的な決勝打に日本中が沸いた。
セでは、その原監督が“復帰”した巨人が前半戦を首位ターン。追い上げを見せたのは中日だったが、巨人はほぼ危なげなし。9月に入り、
阿部慎之助が打ちまくって加速した。
9月23日、中日を破って優勝決定。73年のV9以来36年ぶりのリーグ3連覇だった。
ゴンザレス15勝、
グライシンガー13勝、オビスポ6勝、
クルーン1勝と外国人投手で35勝は史上最多だった。
パでは
梨田昌孝監督率いる日本ハムが全員野球で優勝。
ダルビッシュ有は後半故障離脱もあったが、15勝で投手陣の軸となった。2位に入った楽天旋風も話題になったシーズンである。
日本シリーズは4勝2敗で巨人が制したが、第2戦には、故障を抱えながらのダルビッシュの“巧投”もあった。
MVPは巨人のラミレス

打ちまくったラミレスは2年連続リーグMVPに
2009年(平成21年)
本誌選定MVP
ラミレス(巨人)
186安打で首位打者にも輝き、優勝へけん引。8年連続150安打超え、7年連続100打点超えで通算1500安打も達成した。
ベストナイン
[先発投手]
ダルビッシュ有(日本ハム)
23試合15勝5敗0S、防御率1.73
またも1点台で最優秀防御率。終盤故障もあったが日本シリーズで“魅せた”
[抑え投手]
武田 久(日本ハム)
55試合3勝0敗34S、防御率1.20
中継ぎから抑えに回って開幕から20試合連続自責点0
[捕手]
阿部慎之助(巨人)
123試合120安打32本塁打76打点1盗塁、打率.293
32本塁打はリーグ2位。日本シリーズではMVPにも
[一塁手]
ブランコ(中日)
144試合151安打39本塁打110打点1盗塁、打率.275
全試合に四番出場。本塁打王、打点王の2冠に
[二塁手]
田中賢介(日本ハム)
144試合163安打3本塁打49打点31盗塁、打率.283
選手会長となり一番打者として優勝へけん引
[三塁手]
小笠原道大(巨人)
139試合159安打31本塁打107打点2盗塁、打率.309
相変わらずの勝負強さで107打点をマーク
[遊撃手]
中島裕之(西武)
144試合173安打22本塁打92打点20盗塁、打率.309
リーグ最多の173安打。安定感増すミスターレオ
[外野手]
ラミレス(巨人)
144試合186安打31本塁打103打点4盗塁、打率.322
鉄平(楽天)
132試合162安打12本塁打76打点13盗塁、打率.327
初の首位打者に輝き、本塁打、打点も自己最多
内川聖一(横浜)
132試合160安打17本塁打66打点1盗塁、打率.318
WBCの疲労もあってか連続首位打者は逃すも実力証明
[指名打者]
山崎武司(楽天)
142試合132安打39本塁打107打点3盗塁、打率.246
41歳で39本塁打、107打点は見事としか言いようがない