プロ野球からクリケット選手に転身した
木村昇吾です。4月30日に
阪神対広島(甲子園)をパブリックビューイングで放送するイベントが広島市内の飲食店「弘法市スタジアム広島」で開催され、ゲストで参加させていただきました。
広島ファンが集まる有名な店なので地元の方は知っている人が多いと思います。今回のようなイベントに参加するのは初めてだったので不安もありましたが、試合中の局面ごとに選手の心境などを語らせてもらいました。残念ながら広島は負けてしまいましたが、お客様に喜んでもらえてうれしかったですし、またこのようなイベントに参加したいですね。
僕も現役時代に所属していた広島は浮き沈みが大きいシーズンを送っています。4勝12敗と開幕からつまずいた後に8連勝。一気に上昇気流に乗るかと思われましたが、直後に4連敗するなど波に乗り切れません。
ただ僕は勝ち方を知っているチームだと思っています。「新井(
新井貴浩)さんや丸(
丸佳浩)が抜けたから弱くなった」という声が聞かれますが、野手だけを見回しても
田中広輔、
菊池涼介、
鈴木誠也、會澤翼と経験のある選手がそろっています。リーグ3連覇を達成した強さは本物だと思います。僕がいたときの広島とは違います。他球団のマークは厳しくなりますし、その中で勝ち抜くのは簡単なことではありません。まだこのチームは成長段階。不安より、どう上がっていくか楽しみです。
今回のイベントで参加して実感したのが、広島ファンの熱気です。現役時代にも大声援に勇気づけられましたが、ユニフォームを脱いであらためてすごいなと感じました。僕は広島を退団して4年が経ちましたが、ファンの方に歓迎していただいてありがたい限りですし、感謝の気持ちでいっぱいです。ホームのマツダスタジアムを真っ赤に染め、ビジターでも大声援を送るファンの存在は選手にとって心強い限りです。これからも大声援を送ってほしいですね。
写真=佐藤真一