
大敗に厳しい表情のバレンタイン監督
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2004年5月15日だ。
この日、本拠地の千葉マリンでダイエー戦に臨んだ
ロッテだが先発の
小宮山悟が2回もたずに「人生最多失点でしょう」(小宮山)という11失点、守護神・
小林雅英もプロ野球タイ記録となる1イニング3暴投で打線も振るわず0対21と屈辱的大敗を喫してしまった。
5月はこれで1勝11敗。9日の近鉄戦(千葉)からは6連敗だ。この中には20失点以上の試合が2試合、2得点以下の試合が4試合。「悲惨」のひと言だった。
すると試合後、バレンタイン監督は選手をベンチからグラウンドに引き出してバックネット方向に一礼させ、さらに一塁側内野席、右翼席にも頭を下げさせた。
プライド高き元メジャー・リーグの監督が、なぜこんな行為に及んだのか。「ファンに感謝の気持ちをまず表そうと思った。そして、ここまでのふがいない成績を謝りたかった」とバレンタイン監督。しかし、スタンドのファンの目は意外に冷たく、「謝るより勝て!」の罵声も飛んだ……。
写真=BBM