
劇的な一発にお立ち台で派手にガッツポーズ
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2006年5月27日だ。
この日の横浜戦(スカイマーク)、3対6と
オリックス3点ビハインドで迎えた9回裏一死満塁で打席に入ったのは
清原和博だった。カウント1ボール1ストライクからの3球目。
クルーンが投じた152キロのストレートをフルスイング。打球は右翼席へ消える逆転サヨナラ満塁弾となった。
「エーッ、152キロ? まぐれで奇跡や」とおどけた清原。
中村勝広監督に思いきり抱き着き、「プロ21年間で一番うれしいホームラン。もう1年分、仕事をした気分」と喜びを露わにした。
サヨナラ満塁弾はプロ野球史上69本目、パ・リーグでは32本目。清原は
巨人時代の01年7月14日の
広島戦でもサヨナラ満塁弾を放っており、自身2本目。サヨナラ満塁弾を一人で2本打ったのは
青田昇(阪急、洋松=1947、54年)、
広野功(
中日、巨人=66、71年)、
立浪和義(中日=02、06年)に続き4人目になる。
清原のサヨナラ安打はこれが19本目、サヨナラ本塁打は11本目で、両方とも
野村克也(南海ほか)のプロ野球記録に肩を並べた。また、3点差を一気にひっくり返した逆転サヨナラ満塁本塁打は史上13本目だった。
写真=BBM