
2000安打達成の記念プレートを掲げる小久保
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2012年6月24日だ。
残り1本から、実に33日。これだけのブランクを空けての大記録達成など過去にあっただろうか。
ソフトバンク・
小久保裕紀がついに決めた。この日、行われた
日本ハム戦(ヤフードーム)。第2打席でウルフの初球、外角高めの緩いカットボールをセンター前へ運んだ。史上41人目の2000安打達成である。
球場に響き渡る大歓声の中、一塁上で安どの表情を浮かべるベテランに、ナインが駆け寄る。記念プレートを掲げた後、グラウンドに登場したのは
秋山幸二監督だ。「ベンチの隣に座り、勉強させてもらった」と現役時代から背中を追い続けてきた“尊敬する先輩”から花束を受け取ると、万感の思いが込み上げた。
大卒での名球会入りは史上10人目。そして、「400本塁打&2000安打」は史上14人目の偉業でもあった。
写真=BBM