
『FOR REAL - in progress -』には選手の人間ドラマが描かれている
スタジアムのロッカールーム、ブルペンなど“ベンチ裏”は言わば、プロ野球の聖域と言っていい。ファンはもちろん、記者など報道陣も立ち入ることはできない。そうした部分を、あえて球団側からスポットライトを当てているのが
横浜DeNAベイスターズだ。
ベンチ裏をはじめあらゆるところで球団が動画を撮影し、グラウンドだけでは知ることのできない選手たちのリアルな姿を迫ってきた。これらは「ダグアウトの向こう」「FOR REAL」としてドキュメンタリー映像にまとめられ、好評を得た。
その流れを汲むコラムが2017年から始まった『FOR REAL - in progress -』。文章と写真によるコラムという形をとることで、よりタイムリーなドラマを届けることができ、こちらも多くの支持を集めている。シーズン中の“今”を切り取るという意味がサブタイトルの「in progress」(進行形)にはこめられている。
現在、球団公式サイトにて毎週1回更新されているこの『FOR REAL - in progress -』が「週刊ベースボールONLINE」でも掲載がスタートする。
コラムを担当する球団広報部の真野菜穂子さんは「グラウンドでプレーする裏で何が起きているのか、選手たちは何を感じながらプレーしているのか、それらを『FOR REAL - in progress -』を通して、プロ野球ファンの皆さんに伝えたい。そのため、コラムでは試合に勝った、負けたという表面だけでなく、そこに至る選手の苦悩、葛藤、喜びなど内面を深く表現することにこだわっています」と見どころを語る。
球団の公式コンテンツというだけあって、選手への踏み込んだ取材はさすがだ。今シーズンは、不調に悩んだ天才スラッガー・
宮崎敏郎、ケガで出遅れ左腕・
東克樹の心情などを巧みにえぐり出している。球団オフィシャルカメラマンが切り取った舞台裏の表情と合わせて、選手の人間ドラマを楽しんでいただきたい。
『FOR REAL - in progress -』バックナンバー https://www.baystars.co.jp/column/forreal/
写真=横浜DeNAベイスターズ