昨年、創刊60周年を迎えた『週刊ベースボール』。現在、(平日だけ)1日に1冊ずつバックナンバーを紹介する連載を進行中。いつまで続くかは担当者の健康と気力、さらには読者の皆さんの反応次第。できれば末永くお付き合いいただきたい。 広島にも1千万円プレーヤー誕生
今回は『1968年1月29日号』。定価は60円。
1月17日、中日・
西沢道夫監督が十二指腸潰瘍で突然の退任を発表した。
西沢は年末12月26日のコーチ会議を最後にほぼ自宅に引きこもり、球団の新年行事をすべて欠席。「西沢はチームを投げ出すのでは」というウワサはすでに出ていた。
チームのレジェンドだが、気が優しく、監督には向いていないと言われていた。今回は病気に加え、球団内の人事がばたつき、西沢を支援していた役員の退陣も背景にあったようだ。
後任は東映監督をやめた
水原茂も有力とされたが、水原が「TBSやスポニチとの契約を破って中日監督になるつもりはない」と発言。
杉下茂登場になりそうだ。
西鉄で首脳陣批判をした
田中勉の中日への移籍が決まった。
広野功との1対1のトレードだが、「ゴネ得のような田中の移籍を認めるべきではない」という声もあった。
12球団参加報酬全調査という記事があった。12球団最高年俸は
巨人・
長嶋茂雄で3600万円、2位は同じく巨人の
王貞治で3200万円。
1000万円プレーヤーがいないのはサン
ケイだけで、最高が
ロバーツの960万、過去誰も1000万プレーヤーがいなかった
広島では、
阪神から移籍の
山内一弘が1050万円で初の1000万円プレーヤーとなった(数字はすべて推定とのこと)。
では、またあした。
<次回に続く>
写真=BBM