7月13日から13日間、東京ドームで行われる第90回都市対抗野球大会。全国12地区の予選を勝ち抜いた36チームが出場する栄光の「黒獅子旗」をかけた社会人野球の祭典です。週刊ベースボールONLINEでは、都市対抗野球大会にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日はJABA公式サポ3人によるコラムです。 次の目標は「日本選手権優勝!」

左からJFE東日本の新人・峯本、平山、岡田、今川
13日間に及んだ都市対抗野球大会が幕を下ろしました。今年はJFE東日本とトヨタ自動車が決勝でぶつかり合い6対4でJFE東日本が勝ちました。熱い試合を繰り広げた各チームにはそれぞれドラマがあり、どの試合も目が離せない記念大会となりました。
そんな大会を大いに盛り上げたルーキーたちがJFE東日本にいます。今年、
横浜DeNAベイスターズから再加入した
須田幸太投手は「チームが目指している“超攻撃型野球“を、打席に立ったときに思い切りバットを振るというルーキーの物恐じのなさで体現している」と彼らを絶賛していました。
ベテランの絶賛も納得するほどの成績をたたき出しているルーキーの
平山快内野手は「僕たちがいなかったらここまで来られていない」と冗談交じりに笑顔を見せてくれました。彼らがそうリラックスして言えるほど、若手が活躍できる環境になるように先輩たちがチームを整えてくれているそうです。
7月24日の東芝との準決勝で2ランを放った
今川優馬外野手も「このチームはスタメンにルーキーが4人入っていても批判の声は上がらないです。僕たちを一人の選手として認めてくれています」とプレッシャーのかかる大舞台でもノビノビとプレーができるようにチームが導いてくれているといいます。
決勝まで結果が出せていないと悔やんでいた
岡田耕太内野手は「同期同士で野球の話はほとんどしないが、いじり合いはしています。思ったことを言い合うことで、刺激となり、成長につながっていると思います。変に気を使われないのでプレッシャーに打ち勝つきっかけにもなっています」と話し、決勝戦では2安打と活躍しました。
ルーキーにして自分の役割をしっかりと理解している
峯本匠内野手は「自分の前と後ろに長打が出る選手がいるので、自分はつなぐ役割だと意識しています」と、どっしりとした口調で語り、今大会の新人賞にあたる若獅子賞を今川外野手と共に獲得しました。
今回お話をうかがったルーキー4人はこの決勝戦でようやくチームの目指す“超攻撃型野球”ができたといい、社会人選手として初めての大きな舞台で成長を実感しています。
次の目標を「日本選手権優勝!」と意気込でおり、夏秋連覇に向けてさらにパワーアップした姿を見るのが楽しみです。
公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC26D0n0-QuxyIghG0WqbN0A
PROFILE

左から豊島わかなさん、田中優美さん、若菜奈津美さん/写真=BBM
とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん、わかちゃん」。趣味は昼寝、特技は書道。
たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
わかな・なつみ●1990年10月24日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「なっちゃん」。趣味も特技もダンス。