
ゲーム終了後のヤフーBBのスコアボード
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2003年8月1日だ。
7月27日、
オリックス投手陣にプロ野球新の32安打を浴びせて26対7と大勝したダイエー。5日後、再びオリックスを相手にそれを上回るような試合をやってのけた。
ヤフーBBでの一戦、ダイエーは1回表、
村松有人が先発の
マック鈴木から右へ二塁打するともう止まらない。
川崎宗則が右前打、
井口資仁が死球、
松中信彦が中前打、
城島健司が左越え本塁打……。結局、この回打者13人を送り大量7点。2回表も7安打(2本塁打、1三塁打、2二塁打)で8点。3回表にも8点を挙げ、早くも23点。27日に作った26得点のパ・リーグ最多記録更新は時間の問題となった。
ダイエーは6、7回に1点ずつを加え25点。このまま9回表を迎えた。ここでダイエー打線は再点火。井口から3連打。一死後、トドメはズレータの7号3ラン。ダイエーの得点は29点。27日の記録を更新しただけでなく、50年に大洋が記録したセ・リーグ記録をも上回ってしまった。つまり、この日のダイエー打線は50年に2リーグ分立して以来、最多得点をマークしたのである(29対1)。
ついでにこの日達成された記録を列記すると、3イニング連続7得点以上は史上初。1シーズンで30安打以上2度も史上初(27日=32安打、1日=31安打)。20得点以上3度は51年の
巨人と並ぶプロ野球タイ。60塁打は日本新。得点差28はパ・リーグ新……。まさに猛烈なダイエー打線だった。
写真=BBM