
シーズン最多の11ボークを犯したブロック
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2003年8月5日だ。
これはもう開き直りの心境だったのかもしれない。
広島の助っ人右腕、
クリス・ブロックがまたボークを連発した。この日、ナゴヤドームで行われた
中日戦。先発したブロックは6回裏に2度ボークを犯し、これでシーズンのボークは11となって、プロ野球ワースト記録を作った。
それまでの記録は1973年の
江本孟紀(南海)の10。ブロックは2度目の1イニング2ボークだった。それでもしっかりと勝ち投手になってしまうのが、ブロックの面白いところ。6回まで2失点で5勝目を挙げた。
「アメリカでは楽しくやっていたのに……。日本は細か過ぎる」とブロックはブツブツと文句を言っていた。
写真=BBM