
最後は三塁打を放ってサイクル安打を達成した立浪
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は1997年8月22日だ。
一番、難しいと言われる三塁打を残していた。この日、ナゴヤドームで行われた
阪神戦にスタメン出場した
中日・
立浪和義。1打席目は右翼線二塁打、2打席目は右中間本塁打、3打席目は一塁内野安打をマークした。
サイクル安打に王手をかけて迎えた第4打席。中堅右を抜ける当たりで猛然と三塁へ滑り込み、あっさりと史上47人目、50回目のサイクル安打を達成。中日の選手としては53年8月17日の原田光徳(当時名古屋、対
巨人ダブルヘッダー第2試合)と62年9月16日の
前田益穂(対大洋ダブルヘッダー第2試合)に次ぐ3人目の記録だった。
同日現在で首位・
ヤクルトに12.5ゲーム差の4位と優勝は絶望的になっていたが「熱心に応援してくれるファンのみなさんのためにも、もちろん僕ら自身のためにも、残り試合で来年につながる野球をやっていかないとね」と立浪。その証明となる大記録。闘志あふれるプレーに、ナゴヤドームの中日ファンは酔いしれた。
写真=BBM