シーズンオフの楽しみの一つが、次のシーズンに向けた新しいコーチ陣の発表だ。今オフも往年の名選手が就任したり、現役を引退したばかりの選手が大抜擢されたりしているが、ファンの中には、そのコーチが現役時代どんな選手だったのか知らないという人もいるだろう。そこで今回は、各チームの打撃、投手コーチをピックアップし、現役時代の成績を紹介する。
※2019年11月13時点でのコーチ陣 各チームにレジェンドやフレッシュな面々が並ぶ

横浜での現役時代の巨人・石井コーチ
●巨人
※巨人は打撃コーチという役職がないため野手総合コーチの成績
・
後藤孝志(野手総合コーチ)
実働年:1991~2005年
試合:835
打数:1,264
安打:332
本塁打:30
打点:119
盗塁:20
犠打:24
打率:.263
・
石井琢朗(野手総合コーチ)
実働年:1989~2012年
試合:2,413
打数:8,638
安打:2,432
本塁打:102
打点:670
盗塁:358
犠打:289
打率:.282
・
宮本和知(投手チーフコーチ)
実働年:1985~1997年
登板:287
勝利:66
敗北:62
セーブ:4
H:0
HP:0
奪三振:967
防御率:3.60
・
三澤興一(投手コーチ)
実働年:1997~2005年
登板:296
勝利:28
敗北:18
セーブ:6
H:0
HP:0
奪三振:306
防御率:3.98
巨人は後藤孝志、宮本和知という生え抜きの2人に、ドラフト3位で巨人に入団して5シーズンプレーした三澤興一、横浜のスターだった石井琢朗を加えたコーチ陣。石井は名球会入りの成績を残しており、宮本や後藤もここぞという場面で印象的な活躍を残してきた名プレーヤーだ。このコーチ陣を見て、1990年代のプロ野球を懐かしむファンも多いだろう。
●DeNA
・
田代富雄(チーフ打撃コーチ)
実働年:1976~1991年
試合:1,526
打数:4,961
安打:1,321
本塁打:278
打点:867
盗塁:29
犠打:10
打率:.266
・
坪井智哉(打撃コーチ)
実働年:1998~2011年
試合:1,036
打数:3,348
安打:976
本塁打:32
打点:265
盗塁:50
犠打:41
打率:.292
・
木塚敦志(投手コーチ)
実働年:2000~2010年
登板:490
勝利:35
敗北:25
セーブ:24
H:88
HP:104
奪三振:367
防御率:3.35
・
川村丈夫(投手コーチ)
実働年:1997~2008年
登板:145
勝利:71
敗北:64
セーブ:4
H:60
HP:74
奪三振:815
防御率:3.72
DeNAは坪井智哉以外、すべて生え抜きという陣容だ。田代富雄は強打が魅力のパワーヒッターで、木塚敦志はチームに欠かせない中継ぎ、川村丈夫は逆指名のドラフト1位右腕だ。ちなみに、田代は現役引退後にラーメン店を開いたことがある(コーチ就任と同時に廃業)。

阪神での現役時代の福原コーチ
●阪神
・
井上一樹(打撃コーチ)
実働年:1991~2009年
試合:1,215
打数:3,134
安打:863
本塁打:79
打点:349
盗塁:13
犠打:13
打率:.275
・
福原忍(投手コーチ)
実働年:1999~2016年
登板:595
勝利:83
敗北:104
セーブ:29
H:118
HP:137
奪三振:1,081
防御率:3.49
・
金村曉(投手コーチ)
実働年:1995~2010年
登板:271
勝利:89
敗北:81
セーブ:2
H:0
HP:1
奪三振:913
防御率:3.89
阪神は今オフに新しい打撃コーチとして井上一樹を招聘。現役時代は
中日で勝負強いバッティングを武器に活躍した。投手コーチは先発、中継ぎで活躍した生え抜きの福原忍と、
日本ハムのエースとしてプレーし、後に阪神に加入した金村曉が担当している。
※一軍打撃コーチには、井上のほかに昨季二軍打撃コーチを務めた
新井良太か、近鉄・
オリックスで活躍した
北川博敏のどちらかが就任予定

広島での現役時代の澤崎コーチ
●広島
・
朝山東洋(打撃コーチ)
実働年:1999~2004年
試合:152
打数:224
安打:49
本塁打:8
打点:25
盗塁:6
犠打:5
打率:.219
・
迎祐一郎(打撃コーチ)
実働年:2002~2014年
試合:299
打数:511
安打:100
本塁打:10
打点:40
盗塁:13
犠打:26
打率:.196
・
澤崎俊和(投手コーチ)
実働年:1997~2005年
登板:180
勝利:24
敗北:17
セーブ:15
H:0
HP:0
奪三振:243
防御率:4.70
・
横山竜士(投手コーチ)
実働年:1997~2014年
登板:507
勝利:46
敗北:44
セーブ:17
H:110
HP:133
奪三振:692
防御率:3.42
広島は朝山東洋、澤崎俊和、横山竜士がチームの生え抜きで、迎祐一郎もオリックスから移籍して広島で選手生活を終えている選手。名球会入りするような成績は残せなかったものの、いずれも現役時代はファンに大いに愛されたカープOBばかりだ。

近鉄での現役時代の中日・阿波野コーチ
●中日
・
村上隆行(打撃コーチ)
実働年:1984~2001年
試合:1,380
打数:3,552
安打:916
本塁打:147
打点:464
盗塁:68
犠打:63
打率:.258
・
波留敏夫(打撃コーチ)
実働年:1994~2004年
試合:913
打数:3,138
安打:872
本塁打:44
打点:266
盗塁:76
犠打:103
打率:.278
・
阿波野秀幸(投手コーチ)
実働年:1987~2000年
登板:305
勝利:75
敗北:68
セーブ:5
H:0
HP:0
奪三振:985
防御率:3.71
・
赤堀元之(投手コーチ)
実働年:1989~2004年
登板:380
勝利:58
敗北:45
セーブ:139
H:0
HP:0
奪三振:590
防御率:2.88
中日は打撃・投手コーチに生え抜きが一人もいないのが特徴だ。村上隆行は近鉄時代に勝負強いバッティングでスタンドを沸かせた選手。赤堀元之も、近鉄時代に抑えのエースとして活躍した。阿波野秀幸も同じく近鉄のエースで、後に巨人、横浜でもプレー。波留敏夫も横浜でチームに欠かせないバイプレーヤーだった。
●ヤクルト
・
杉村繁(打撃コーチ)
実働年:1977~1987年
試合:449
打数:644
安打:147
本塁打:4
打点:46
盗塁:1
犠打:32
打率:.228
・
松元ユウイチ(打撃コーチ)
実働年:2002~2015年
試合:546
打数:914
安打:240
本塁打:11
打点:115
盗塁:1
犠打:6
打率:.263
・
石井弘寿(投手コーチ)
実働年:1996~2011年
登板:339
勝利:27
敗北:15
セーブ:55
H:11
HP:15
奪三振:485
防御率:2.66
・
斎藤隆(投手コーチ)
実働年:1992~2005年、2013~2015年
登板:403
勝利:91
敗北:81
セーブ:55
H:14
HP:18
奪三振:1,331
防御率:3.75
※MLBでの通算成績
実働年:2006~2012年
登板:338
勝利:21
敗北:15
セーブ:84
H:39
HP:-
奪三振:400
防御率:2.34
杉村繁は1970~1980年代にチームを支えたバイプレーヤー。松元ユウイチは代打で好成績を残した選手で、特に得点圏での勝負強さを覚えているファンも多いだろう。石井弘寿も中継ぎのエースとして活躍した。この生え抜き3人に、MLBでも活躍した斎藤隆が加わる。2019年は不調だった投手陣が大きく変わるかに注目だ。
文=中田ボンベ@dcp 写真=BBM