挑戦して失敗して、成長を
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JABA選抜チーム・石井章夫監督
11月23日から台湾にて開催される、アジアウィン
ターリーグに先駆けて、JABA選抜チームの監督を務める石井章夫監督にお話をうかがいました。石井監督は慶大を卒業後、東京ガスで捕手として12年間プレーした後、2003年から3シーズンにわたって東京ガスの監督を務めました。2017年10月に開催された、アジア野球選手権大会では監督としてチームをけん引し、見事優勝に導いている名将でもあります。
今回のアジアウィンターリーグに参加する選手30人のうち28人が初参加。石井監督自らが各地区のJABA大会に足を運び、有望な若手選手を集めたそうです。そのため選手たちへの石井監督の想いは熱く、
「勝ちにこだわることは大前提ですが、国際大会という大きな舞台を経験して、成長につながるきっかけにしてほしいという思いが強いです。日本人はもともとチーム力が高いのが特徴ですが、個々の能力を発揮する力は弱い。ウィンターリーグはどちらかというと教育リーグの位置づけなので、一人ひとりが自分の力をもっとレベルアップしてほしい。失敗を恐れずに果敢にチャレンジをしてもらえたら」
と若手選手たちの成長を、石井監督自身も楽しみにしている姿が印象的でした。
この大会を通して、空気やチームの雰囲気で和を作らずに、選手たちにはもっと「自律」してほしいと石井監督は語ります。
「海外での生活は観察力が重要となってきます。観察して気づいて、自ら行動する。この周りへの気配りができるかできないかで、プレーにも変化が生まれます。今回は都市対抗のように会社を背負って参加しているわけではないので、リスクを恐れずに自分の持っている力を厳しい場面でも最大限に引き出してほしい。そのためにも自律して個々がパワーアップする機会と選手には考えてもらいたいです」
現状維持ではなく、チャレンジして失敗を経験し、そして成長することを許される大会でもあるアジアウィンターリーグ。ここに選抜メンバーとして選出された30人の若手選手たちは、帰国後どんなプレーを見せてくれるのでしょうか。来シーズン、大きく成長を遂げた選手の皆さんに期待したいです。
公式サポーター日本野球連盟YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UC26D0n0-QuxyIghG0WqbN0A
PROFILE
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左から豊島わかなさん、田中優美さん、若菜奈津美さん/写真=BBM
とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん、わかちゃん」。趣味は昼寝、特技は書道。
たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
わかな・なつみ●1990年10月24日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「なっちゃん」。趣味も特技もダンス。