
週刊ベースボール12月23日号で巻頭インタビューに登場のロッテ・福田秀平
このオフの国内FA市場で「最も注目を集めた選手」と言っても過言ではないだろう。13年在籍した
ソフトバンクを含め、6球団(ほかにロッテ、
ヤクルト、
西武、
楽天、
中日)が獲得(契約延長)を争い、FA宣言から約1カ月、悩み抜いた末にロッテへの移籍を決断した福田秀平だ。
レギュラーとして1シーズンをフルに戦い抜いた経験はない。それでも今季まで2010年代(福田の入団は07年で、一軍デビューは10年)の10シーズン中6度の日本一に輝いたホークスで、俊足と好守を武器にベンチに欠くことのできないスーパーサブとしてチームを下支えした。
今季はワキ腹の故障などで80試合の出場にとどまったものの、183打席でキャリア最多となる9本塁打(ポストシーズンでも2本塁打=シーズン計11本塁打)、26打点をマーク。近年は「自分にフィットする練習方法が確立できた」(福田)ことで、打撃面も飛躍的に向上しており、攻守走の3拍子を高く評価したチームが、来季32歳と脂の乗り切る福田を「レギュラーに」と獲得に乗り出すのは当然だったと言える。
週刊ベースボール(12月23日号)では、FA交渉から約1カ月、熟考を重ねてロッテへ移籍を決めた福田に単独インタビューを実施。決断の決め手として、ホークス時代の恩師でもある
鳥越裕介(ロッテ)ヘッドコーチの存在があることはすでに明かされているが、その鳥越コーチとのエピソードを語る際には当時を思い出し、言葉に詰まる場面も……。
「いち野球人として、1試合でも1打席でも多く試合に出たい」と語る福田の、新天地・ロッテやロッテファンへの想い、永遠のライバルにして「大切な友人」とする存在について、そして2020年に向けた具体的なターゲットなど、今の正直な思いを包み隠さず明かしてくれているので、お見逃しなく。
文=坂本 匠 写真=上野弘明