身長体重は尺貫法、住所も掲載

当時の長嶋掲載ページ
2月12日、本誌恒例の選手名鑑が発売される(490円)。
2020年の特徴は思い切って通常連載をすべて休載し、名鑑ページを大幅増としたこと(インタビューは侍の
稲葉篤紀監督、
巨人・
丸佳浩、
西武・
源田壮亮があり)。顔写真の大きさも4倍近い(当社比)。
今回は発売記念として過去の名鑑を1つ紹介してみよう。

12日発売の最新名鑑号
名鑑は、1946年創刊の月刊ベースボールマガジン時代からスタートした人気企画で(おそらく52年から)、1958年創刊の週刊べースボールでも、もちろん継承され、1年も欠かさず続いている。
ただ、週べ1年目の創刊号は4月16日号。時期としては開幕直前からのスタートであり、名鑑はついていない。
つまりミスタープロ野球、巨人・
長嶋茂雄の新人時代の名鑑はなかった、ということだが、当時は月刊ベースボールマガジンも並行して発売されており、そちらに名鑑はついていた。
巨人のページで長嶋を見つけ、最初驚いたのは「長嶋茂雄」になっていることだった。
実は、週刊ベースボールでは長く「長島茂雄」と表記されていたが、こちらはしっかり、最初から“山鳥”になっている。
身長体重は尺貫法で5.9尺、19.5貫にも時代を感じる。
よく話に出ることだが、昔の名鑑らしくファンレターの宛先として住所も出ている(今回はマジックで消した。長嶋は下宿先だった)。
当時は球場でサービスで配られていた選手の名簿にも住所が載っており、違和感はなかったようだ。
長嶋の寸評は、
注目の新人だ。守備も極めて出足速で強肩。三塁を守り、広岡とのコンビは名物になろう。
とある。広岡は、遊撃手・
広岡達朗である。
ちなみに広岡の寸評だが、
軽快な守備。一撃ホームランの威力をひめた鋭い打撃。いまや巨人の中心選手だ。今シーズン期待の選手。
だった。
この企画、さほど長く続ける気はないが、あと3本くらいは不定期で掲載したいと思っている。