西武が「プロ野球選手1年生のきみへ」と題して、育成アマチュア担当(スカウト)から今年のルーキーたちに宛てた“手紙”を公開。各担当から見た選手たちは“子ども”、選手たちから見た各担当は近くで見守ってくれる“親”のような存在だが、この状況下で直接会話をできない日々が続く。その中で、各育成アマチュア担当たちが各選手に対して“今伝えたい想い”を綴ろうと筆を執った。第5回は、高山久育成アマチュア担当から九州学院高の後輩でもあるドラフト4位・川野涼多内野手に宛てたものを公開する。 
西武・川野涼多(球団提供)
川野涼多くんへ
きみを初めて見たとき“センスある子”だなと感じたよ。スローイングの安定性は僕がみたなかでピカイチで高校2年と3年では一度もミスをしなかったのは素晴らしいと思う。
色々なめぐり合わせでライオンズの入団が決まったけれど、もうひとつ、
松井稼頭央二軍監督にみてほしいという思いもあったんだ。監督もスイッチヒッターだし、追いつき追い越すのは簡単ではないけど、どんどん話を聞いて技術を自分のものにしてほしい!
きみは僕の後輩にあたるから、交渉権を獲得してホッとしたのは確かだけど、それと同時にまた違った緊張感があったのを覚えているよ。
とにかく向上心が強いから心配はないけれど、時間があるこの時期はとにかくたくさん練習をしてほしい。そこでの気づきを理解して、それが積み重なったとき、大きく成長できてると思うから。がんばれ!
埼玉西武ライオンズ育成アマチュア担当
高山久(九州学院高-西武-
阪神、4年目、担当地区:九州、主な担当選手:2018年
平良海馬投手)
西武ライオンズ