対戦カードは全16試合

「2020年甲子園高校野球交流試合」に招待された32校は、1試合の重みを感じながら甲子園でプレーする
「2020年甲子園高校野球交流試合」の組み合わせ抽選会が7月8日、オンラインで実施された。抽選本部である大阪市内の日本高野連と、招待校32校が「Zoom」でつながれた。
まず、対戦カードの全16試合が決定。招待される32校の主将は対戦校の印象、活動再開後のチーム状況、そして、甲子園への意気込みを語った。その後、主催者が試合日と試合順を決定。都道府県高野連が独自で運営する、代替大会との日程などを考慮して組まれた。
【組み合わせ】
▼8月10日
大分商[大分]-花咲徳栄[埼玉]
明徳義塾[高知]-鳥取城北[鳥取]
▼8月11日
天理[奈良]-
広島新庄[広島]
創成館[長崎]-平田[島根]
明豊[大分]-県岐阜商[岐阜]
▼8月12日
智弁学園[奈良]-中京大中京[愛知]
鹿児島城西[鹿児島]-加藤学園[静岡]
▼8月15日
履正社[大阪]-星稜[石川]
磐城[福島]-国士舘[東京]
仙台育英[宮城]-倉敷商[岡山]
▼8月16日
明石商[兵庫]-桐生第一[群馬]
帯広農[北海道]-健大高崎[群馬]
鶴岡東[山形]-日本航空石川[石川]
▼8月17日
大阪桐蔭[大阪]-東海大相模[神奈川]
智弁和歌山[和歌山]-尽誠学園[香川]
白樺学園[北海道]-山梨学院[山梨]
※開始時間
第1試合 10時
第2試合 12時40分
第3試合 15時20分
注目のドラフト候補も
注目カード6試合を紹介する。
8月10日の開幕試合は注目右腕・
川瀬堅斗(3年)を擁する大分商と、ドラフト候補の右スラッガー・
井上朋也がいる花咲徳栄だ。
大分商の主将・川瀬は「交流試合の開催が決まってモチベーションが上がってきている」と言えば、花咲徳栄の主将・井上は「最高のパフォーマンスが発揮できるよう準備していく」と、プロ注目投手との対戦を待ち望んだ。
第3日(同12日)の第1試合には昨年11月の明治神宮大会を制した中京大中京が、智弁学園との強豪校対決に挑む。中京大中京・
印出太一主将は「(昨秋の新チーム結成以来)無敗という目標がありますが、何かを発信できるような姿を見せたい」と胸を張った。
第2試合では鹿児島城西と加藤学園が激突。両校とも春夏を通じて初の甲子園であり、意味のある一戦となる。
第4日(同15日)の第1試合では昨夏、初の全国制覇を遂げた履正社と星稜という昨夏の決勝カードが実現する。
履正社の主将・
関本勇輔は「常に感謝の気持ちを持って戦う」と話し、星稜の主将・
内山壮真は「昨夏の借りを返す。見ている方に元気が出る試合をしたい」とリベンジを誓った。
第5日(同16日)の第1試合では明石商と桐生第一が顔を合わせる。明石商は151キロ右腕・
中森俊介と注目スラッガー・
来田涼斗がいる。1年夏から昨夏まで3季連続で甲子園の土を踏んでいる主将・来田は「3年間の集大成として、最後まであきらめずにプレーしたい」と完全燃焼を固く誓った。
第6日(同17日)の第1試合では大阪桐蔭と東海大相模が対戦。大阪桐蔭・西谷浩一監督と東海大相模・門馬敬治監督は1969年生まれの同級生である。門馬監督はかねてから西谷監督との直接対決を望んでいただけに「特別な1試合」は、ベンチのさい配にも注目だ。
勝っても負けても、各校1試合。8月10日から計6日間、16試合の真剣勝負が展開される。
写真=BBM